鈴木 肇

所属:T Suzuki.jpg
物質エネルギー化学専攻

キーワード:
人工光合成、半導体光触媒、Z-スキーム水分解、水素製造、複合アニオン化合物

Email:
suzuki.hajime.7x at kyoto-u.ac.jp

Homepage:
https://researchmap.jp/Hajime-Suzuki

「人工光合成系」の一つである半導体光触媒を用いた水分解(太陽光水素製造)の研究を行っています。本技術の実用化を目指し、太陽光スペクトルの大部分を占める可視光を有効に利用可能な水分解系の開発とその性能最適化に取り組んでいます。可視光を有効に利用して水を分解可能な系として、植物の光合成メカニズムを模倣した二段階励起(Z-スキーム)型水分解システムが注目されています(図1a)。この系は、水素生成用と酸素生成用の2種類の光触媒とその間の電子伝達を担うレドックスにより構成され、水分解に必要なエネルギーが二分割されるため、エネルギーの小さな可視光までの利用も容易になります。さらに、適切なセパレータを用いれば、水素と酸素の分離生成も可能となり、爆発の危険性も防ぐことができます。最近では、この系の最適化に向けて、特に複合アニオン化合物の一種である酸ハロゲン化物光触媒の開発に注力しています(図1b)。

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