辻 優依

所属:T Tsuji.jpg
材料化学専攻

キーワード:
高分子材料(ゲル・エラストマー)、小角散乱、光散乱、力学測定

Email:
tsuji.yui.3p at kyoto-u.ac.jp

Homepage:
https://researchmap.jp/ytsuji_1994

材料、特にソフトマテリアルに対して、動的粘弾性測定や引っ張り試験などの力学試験、X線、中性子、光などを用いた散乱測定による構造解析を主な手法として、構造と物性に関する相関について研究を行っている。
現在は天然ゴムの自己補強メカニズムであるひずみ誘起結晶化(Strain-induced crystallization: SIC)に関する研究を行っている。SICとはゴムが変形を受けた際にゴムを形成している高分子鎖が配向して伸びることで、結晶化が促進され、力学的な強度が増大する現象である(図1)。近年、SICにおいてゴム中にわずかに含まれる不純物(脂質やタンパク質など)が果たす役割が徐々に明らかとなってきており、これに着目して、不純物がSICに寄与する化学的なメカニズムを明らかにするための研究を行っている。具体的には研究室で種々の化学構造のペプチドを合成し、ゴムに添加した際の物性変化などを調査している。
そのほか、天然のクモ糸に関する研究やクモ糸タンパクに関する散乱測定なども今後実施予定である。

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