小林 和弥

K Kobayashi.jpg所属:
社会基盤工学専攻

キーワード:
油層工学、資源工学、薄膜・界面物性

Email:
kobayashi.kazuya.6w at kyoto-u.ac.jp

Homepage:
https://researchmap.jp/kkportal

石油・天然ガスの効率的な回収や温室効果ガス削減のための二酸化炭素の地中貯留では、岩石の小さな隙間で起こる流体の流れを解明する必要があります。岩石内部では、鉱物、塩水、石油・天然ガス、二酸化炭素が複数の界面を形成し、小さな隙間の流れを支配します。私は、岩石内部での複雑、複数の界面間で起こる現象を解明し、効率的な資源開発や安全な二酸化炭素の地中貯留のための研究を行っています。
例えば、岩石内の鉱物表面に存在する水膜の特性を研究しています。油田を構成する石油貯留層では、岩石内に石油が多く含まれますが、油田の形成前は塩水で満たされており、油田の形成過程で鉱物表面には薄い水の膜が形成されていると考えられます。この水の膜の特性と油田成立後の鉱物表面の濡れ性を結びつけるために、分子レベルの解像度を持つツールで研究を行っています。