伊藤 陽介
所属:
電気工学専攻
キーワード:
生体磁気計測、量子磁気センサ、OPM、fMRI
Email:
yito at kuee.kyoto-u.ac.jp
Homepage:
https://researchmap.jp/yosuke_ito/
ヒトの活動は電気信号によって引き起こされ,それに付随して磁場も発生する.電気信号に比べ,生体磁場信号は生体内の透磁率が部位によって変動しないため,信号源推定精度が高いという特徴がある.心臓や脳,脊髄,筋肉,末梢神経などから生じる磁場はヒトの健康状態や心理状態,注意,認知などに関する情報を含むため有用である.
私は,高感度な磁気センサである光ポンピング磁気センサ (OPM) や量子センシング技術の開発と,それを用いた生体磁気の計測やMRIなどへの応用について研究を行っている.
下記の図は,我々の開発したOPMモジュールと,それを使って視覚誘発磁界の計測を行っているものである.このセンサは20 fT/Hz1/2以下の分解能を有している.
そのほかにも,ダイヤモンド中のNV中心を利用した磁気センサの生体磁気計測への応用の検討や,MRIと脳磁界計測(MEG)のマルチモダリティの開発などを行っている.